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ChatGPTのエージェントモードとは?月40回の枠と副業での使いどころ

2026年9月11日金曜日

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「エージェントモードに任せたら、リサーチから資料づくりまで全部終わった」。そんな投稿を見て、自分のChatGPTにも同じ機能があるのか確かめに来た人に向けて書いています。

先に結論を書きます。エージェントモードは「答えを返す」機能ではなく、「作業を最後までやってしまう」機能です。そして無料版では使えません。有料プランでも、月に使える回数が決まっています。ここを知らないまま触ると、貴重な枠を練習で使い切ります。

この記事の数字と手順は、2026年9月10日にOpenAIの公式ヘルプと公式発表を実際に開いて確かめたものだけを載せました。確かめられなかったことは【未確認】と書きます。

ChatGPTのエージェントモードとは?ふつうのチャットとの違い

エージェントモードとは、ChatGPTが自分専用の仮想コンピューターを使って、ウェブを見て回りながら作業を最後までやってしまうモードです。ふつうのチャットが「文章で答えて終わり」なのに対し、こちらは画面を操作し、ファイルを作り、必要なときは途中であなたに許可を求めてきます※1。

公式の説明によると、この仮想コンピューターには4種類の道具が載っています※2。人間向けの画面をそのまま見て操作するビジュアルブラウザ、文字だけを速く読むためのテキストブラウザ、コマンドを走らせるターミナル、そしてAPIへの直接アクセス。どれを使うかはChatGPT自身が選びます。

違いが出るのは、たとえばこんな場面です。ふつうのチャットに「この3社の料金を比べて」と頼むと、知っている範囲で表を書いて返してきます。エージェントモードに同じことを頼むと、3社のサイトを順番に開き、料金ページまで進み、見た内容をもとに資料を組み立てて、出どころのリンクまで添えて返します※1。

途中で口を挟めるのも大きな違いです。作業中は画面に実況が流れ、方向がずれたと思えばその場で止められます。止めて指示を足すと、それまでの進み具合を捨てずに続きから再開します※2。スマートフォンにChatGPTアプリを入れていれば、終わったときに通知が届きます※2。

そもそも「AIエージェント」という言葉自体をもう少し整理したい人もいるはずです。いちばんやさしいAIエージェントの教本(古川渉一/インプレス/2025年9月)は、この記事で扱う「自分で判断して動くAI」の基礎そのものを一冊かけて説明している本です。ChatGPT単体の操作ではなく、考え方の土台を先に押さえたい場合に対応する範囲になります。

ChatGPTのエージェントモードはどこにある?出し方と、途中で止める方法

出し方は2通りです。入力欄の道具メニューから選ぶか、入力欄に「/agent」と打ち込む。この2つが公式ヘルプに書かれている起動方法です※1。専門知識は要りません。使えるのはWeb版、スマートフォンアプリ(iOS・Android)、パソコン用アプリ(macOS・Windows)の3か所です※1。

【未確認】日本語表示にしたときのメニュー名は確かめられていません。OpenAIの公式ヘルプにはこのページの日本語版が用意されておらず、英語版だけが公開されています(2026年9月10日時点)。日本語画面で「エージェントモード」と出るのか別の言葉なのかは、実際にログインした画面でしか確認できません。メニュー名で迷ったときは、入力欄に「/agent」と打つほうが確実です。

始まったあとに覚えておきたい操作は3つです。

  • ログインを求められたとき:「…」から「Take over browser(ブラウザを操作する)」を選ぶと、あなた自身が仮想ブラウザを触れます。この間はスクリーンショットが撮られないため、入力したパスワードがAI側に渡りません※1
  • Cookieは残ります:ふつうのブラウザと同じで、次回の訪問が楽になる代わりに、ログイン状態も残ったままです。消したいときはChatGPTのデータ管理設定から削除してください※1
  • 繰り返しにできます:終わった作業の時計アイコンを押すと、毎日・毎週・毎月の定期実行に変えられます。一覧の管理はchatgpt.com/schedulesです※1

反対に、避けたほうがいい操作もはっきりしています。公式は「パスワードなどの秘密の情報を、チャット欄に直接打ち込まないこと」を勧めています※1。入力はブラウザ側で、が原則です。

ChatGPTのエージェントモードが使えるプランと、1か月の回数

無料版では使えません。有料プラン限定の機能で、月に使える回数はプランごとに決まっています。Plusは月40回、Proは月400回、BusinessとEnterpriseは月40回です※1。Plusの料金は月20ドルです※3。

回数の数え方には、知っておくと損をしない決まりがあります。1回として数えられるのは、あなたが最初に投げた依頼だけです。作業の途中でChatGPTが聞き返してきた確認や、ログインのやり取りは回数に数えません※1。1回の依頼の中で何往復しても、消費は1回です。

一方で、定期実行に登録した作業が自動で走ったぶんは、その都度1回として数えられます※1。「毎朝7時に競合の価格を見に行く」を登録すると、月に30回前後を自動的に使い切る計算になります。Plusの40回では、それだけで枠がほぼ埋まります。

副業で使うなら、月40回をどこに配るか

ここからは公式の説明ではなく、40という数字から逆算した配分の考え方です【推測・確信度中】。

月40回は、平日に均すと1日2回に届きません。つまりエージェントモードは「毎日ちょこちょこ使う道具」ではなく、「月に数回、重い作業をまとめて投げる道具」として設計されている、と読むのが自然です。

向いている作業は、手数が多くて結果が資料になるものです。仕入れ候補の価格を10サイト分そろえる。応募先の募集要項を20件集めて条件ごとに並べ替える。競合ブログの見出しを30本ぶん集めて傾向を出す。どれも人がやると数時間かかり、頼み方は一言で済みます。

逆に、文章を書く、見出しを考える、企画を練るといった作業に使うのはもったいない配分です。これらはふつうのチャットで足ります。前置きの指示を毎回打ち直しているなら、ChatGPTのカスタム指示に引っ越させるほうが効きます

そして根本の話をすると、作業時間が減ることと収入が増えることは別の問題です。作業を速くしても、お金が発生する仕組みが変わらなければ結果も変わりません。この点はAI副業で稼げない理由を構造から見た記事に詳しく書いています。

ChatGPTのエージェントモードでできること・苦手なこと

得意なのは「探して、読んで、形にする」流れです。公式が発表時に公開した試験結果では、探しにくい情報をウェブ上から見つけ出す試験(BrowseComp)で68.9%を記録しました※2。表計算の編集を試す試験(SpreadsheetBench)では45.5%で、比較対象として挙げられたExcelのCopilotは20.0%でした※2。

ただし、この数字は2025年7月の発表時点のものです。1年以上前の測定であり、いまのモデルの実力をそのまま表す数字ではありません。専門家向けの難問を集めた試験(Humanity's Last Exam)では41.6という数値も出ています※2。

苦手なことも、公式が自分から認めていました。発表時点でスライド作成はベータ扱いで、体裁の粗さが残る、書き出したPowerPointと画面の表示がずれることがある、既存のスライドを読み込ませて手直しさせることはまだできない、と明記されていました※2。

もうひとつ、訪問できないサイトがあります。安全とコンプライアンスの都合でブロックリストが設定されており、対象のサイトはブラウザ経由でもアプリ連携経由でも開けません※1。「なぜかこのサイトだけ調べてくれない」と感じたら、能力ではなくこの制限のほうを疑ってください。

成果物には出典リンクかスクリーンショットが付きます※1。これは実務では大きな差になります。出てきた数字を、自分の手で検算できるからです。丸ごと信じずに、必ず1つは自分で開いて確かめてください。

2026年に入って変わった3つ。古い解説記事に気をつける

この機能は2025年7月に登場してから、周辺が何度も動いています。2026年に入ってからの変更を3つ挙げましょう。春から初夏に書かれた日本語の解説記事には、いまはもう存在しない入口が案内されているものがあります。

1つめ。AI内蔵ブラウザ「Atlas」は2026年8月9日で終了しました。OpenAIは、ブラウザ上でのエージェント作業をChatGPTとCodexに移すと発表し、Atlasは同日をもって開かなくなる予定だと案内しています※4。移行に与えられた期間はおよそ30日でした。「Atlasを開いてエージェントを起動する」と書かれた解説を見かけたら、その記事は8月9日より前に書かれたものです。

2つめ。2026年7月9日に「ChatGPT Work」が登場しました。長くて手数の多い仕事を担当するエージェントで、調べ物や分析をこなし、文書・表計算・プレゼン資料・レポートを仕上げます※5。無料版とGoを除く有料プランが対象です※5。使用量の枠はCodexと共通の仕組みになっており、従来のエージェントモードの月40回とは別の数え方です※6。

【推測・確信度中】エージェントモードとChatGPT Workがどういう関係にあるのかは、公式ドキュメントに説明が見当たりません。Workの公式ヘルプにはエージェントモードへの言及がなく、一方でエージェントモードのヘルプは2026年9月10日時点で現役のまま公開されています。両方が並んで存在している、と読むのが今のところ妥当です。

3つめ。パソコン用アプリに内蔵ブラウザーが付きました。アプリの中でタブを開き、ファイルをダウンロードし、あなたがログインするのを待つブラウザです※7。公式は、この内蔵ブラウザーとクラウド側のブラウザの違いをこう説明しています。内蔵ブラウザーは手元のアプリの中で動くので、あなたがページを見ながら口を出せる。クラウドのブラウザは遠くで動き、任せた作業を裏で進め続ける※7。エージェントモードが使うのは後者です。

ここから引き出せる教訓は1つ。この分野の解説記事は、中身を読む前に「いつ書かれたか」を見てください。半年前の記事は、操作画面の話に関しては別の製品を説明していることがあります。

ChatGPTのエージェントモードを使う前に決めておく、たった1つのルール

決めておくのは「相手のあるアカウントは触らせない」の一点です。エージェントモードはあなたの代わりにログインし、送信し、場合によっては購入します。事故が起きたとき、困るのはあなたではなく取引先です。

公式が名指しで注意しているのがプロンプトインジェクションという攻撃です。ウェブページの中に、人間には見えない形で悪い指示を仕込んでおき、通りかかったAIをだます手口を指します。公式ヘルプには、こういう例が載っています。カレンダーとメールを見て会食の店を探させていたところ、途中で踏んだ悪意あるコメントに従い、Gmailからパスワード再設定コードを取り出して攻撃者のサイトへ送ってしまう※1。

これに対して用意されている守りは4つです※1。重要な操作の前に必ず本人の確認を取ること。禁止されている依頼は断るよう訓練されていること。プロンプトインジェクションを監視していること。そして一部のサイトでは、あなたが見張っていないと進まない「watch mode」が働くこと。メール送信のような取り返しのつかない操作、銀行振込のような高リスクの操作は、この仕組みの対象になっています※2。

そのうえで公式が利用者に勧めている習慣が、そのまま実務のルールになります※1。

  • 使わないアプリ連携は切っておく。つながっているぶんだけ、被害の範囲が広がります
  • 「メールを見て、あとはいい感じにやっといて」のような曖昧な依頼を出さない。範囲が広い依頼ほど、途中でだまされたときに止まりません
  • おかしいと思ったら即座に止める。実況が流れているのは、そのためです
  • 秘密の情報を扱ったあとは、ブラウザのデータを消す

ここで、私自身の話を1つ書きます。新卒で営業を始めたとき、商品知識はほとんどありませんでした。それでも法律だけは先に頭に入れました。理由は試験でも評価でもなく、知らずに違法なことを進めたら、相手に迷惑がかかるからです。当時は当たり前のつもりでしたが、いま振り返ると、あの時期に成果が出ていたのは行動の全部が同じ方向を向いていたからでした。

AIに作業を任せるときも、確かめる順番は同じだと考えています。先に見るのは「自分が損をしないか」ではなく「相手に迷惑がかからないか」。副業で扱うのは、納品先のアカウント、顧客の連絡先、外注さんの個人情報です。自分の時間が溶けるだけなら取り返せますが、相手の信用は取り返せません。

データの残り方も確かめておきましょう。エージェントモードのチャット、閲覧履歴、スクリーンショットは、削除するまで残ります。削除したものは90日以内にシステムから消えます※1。学習に使わせたくない場合は、設定(Settings)のデータ管理(Data Controls)にある「Improve the model for everyone」をオフにします※1。

まとめ:ChatGPTのエージェントモードとは、回数の決まった代行係

ChatGPTのエージェントモードとは、AIが自分専用のコンピューターでウェブを触り、依頼された作業を最後まで終わらせるモードです。無料版では使えず、Plusは月40回、Proは月400回という枠があります※1。無限に使える便利機能ではなく、回数の決まった代行係だと考えると、扱い方を間違えません。

今日やることを3つに絞ります。

  • 自分のプランを確認する。無料版のままなら、この機能は入口すら出てきません
  • 1回目は、失敗しても困らない作業で試す。ログインの要らない調べ物が向いています
  • 取引先や顧客に関わるアカウントは、最初はつながない。慣れてから、必要な1つだけを許可する

枠が月40回しかないという事実は、制限であると同時にヒントでもあります。その40回を何に使うかを決める作業は、AIには任せられません。どの作業が自分の時間をいちばん食っているかを書き出すところから始めてください。

出典

Amazonのアソシエイトとして、AI副業まとめは適格販売により収入を得ています。

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